なぜ地域材を使うの?
地域材とは、地元の山の木のことで私は北信地域の山の木と位置づけています。
この「地域材」という言葉もようやく一般の人にも聞かれるようになりましたが、私が推進を始めた10年前は、地域材を誰も使おうとはしませんでした。
特に工務店や材木屋さんです。
ここにきて、外材の品薄・値上がり等の影響で使う人が増えてきました。

地域材を使わなければならない2つの大きな理由
1 地球温暖化の抑制
外材を輸入するのにはたくさんのCO2を排出します。
それに比べ近くの山からなら、1/100ですみます。

2 災害の抑制

今、山は手入れがされず荒れています。そのため山の地肌には日が当たらず、真っ暗です。
そうなると草などの植物が育たず、地肌は締まりがなくなり土が崩れやすくなります。そこに大雨が降ればひとたまりがありません。
人の命を奪ってしまう災害が発生してしまいます。近くの山の木を使うことによって、山の手入れの一助になります。
私がこのことを知ったのは12年ほど前のことです。「若杉会」といって木材屋の若緒の会ですが、この会では将来を担う子供たちに、森の働き、木のすばらしさを知ってもらうために、小学校の総合学習をする事業がありました。私達は木を直接触って体感する「上棟体験」を行い、その前に、地方事務所の方が「森の働き」の話をします。その話を最初に聞いたときでした。私はこのことを知って、大人の大勢の人にこのことを知らせる義務があると感じました。
『なぜこの危険な状態に気付いてくれないのだろう。』
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